吉田カバン ラゲッジレーベル メディカルショルダー（赤バッテン）
吉田カバンの「ラゲッジレーベル メディカルショルダー」です。 正式にはラゲッジレーベルブランドの「ライナー」というシリーズ。
ミリタリーを連想させるデザインが独特で、このライナーというシリーズは、赤字に白の ✖ のラベルがトレードマークで、「赤バッテン」と呼ばれています。
「赤バッテン」
これも赤バッテンですね。Amazonでは青バッテンのほうがたくさんありそう。
最初の写真のメディカルショルダーは、1990年頃に神戸三宮のセンター街で購入したものです。お値段は3万円ぐらいだったかな。
当時、私は20代前半のフリーター。数年間の半引きこもり生活（笑えない）からようやく脱しようとしていたような頃でした。
バブルの余韻が漂う時代
世の中はバブルがはじけた直後で、まだまだイケイケ状態が続いていたと思います。
自分はなかなかの貧乏生活をしていましたが、極度の世間知らずも手伝って、世間とのギャップには無頓着でした。
そのうち自分も、あんなイケてる大人になって、DCブランドに身を包み、ディスコへ行ってボディコンシャスなワンレン彼女とおしゃれな会話を楽しむようになるんだ・・・と思い込んでいたんですよ。無邪気なもんだ。気持ち悪い（笑）。
背面はこんな感じ。薄い物なら入れられます。
とにかく世間に漂うバブリーな余韻に冷静さを失っていたのでしょう。
そのころ大流行していた「吉田カバン」が欲しくて欲しくてたまらなくなり、給料日に後先考えず大金を握りしめて阪急電車で三宮へ「買ってくるぞ」と勇ましく（笑）
その後かなり金銭的に困窮するのですが、このときは考えが及んでいません。
吉田カバンが欲しかった
ところがワタシ、このバッグの商品名すら知らずに購入しています（知ったのはつい先日ですw）。
実は当時大流行していた同じ吉田カバンの「ポーター」が欲しかったのです。しかし店頭には並んでいませんでした。 多分売切れてて次回の入荷は何か月も先になると聞いた記憶があります。 そこで「ちょっと違うけど吉田カバンには違いない」と買っちゃった。バカっぽいけど、かわいらしいな＞30年前の自分。
こちら現在のポーターのショルダー。いろんな種類がありますね。欲しかったのはこんな感じのだったとは思いますが、忘れました。
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吉田のバッグを肩から掛けて神戸の街を歩けば、イケてる人たちに少しでも追いつけそうな気がしていたのでしょう。 まったくお恥ずかしい限りです。
当時はノートPC（NEC 98-NOTE！）を運んでいました。アダプタ含めてギリギリ入っていたと思います。 KUWATECのシーケンサにリズムトラックを打ち込んでいて、これまたセンター街のLeadManってスタジオで使う目的だったような気がする。 って、こんなこと書いても誰もわからんか。
数年間はメインのバッグとして毎日のように使っていたように思います。 フリーターを脱出して、ソフト会社に勤め始めてからはとたんに使わなくなりました。 安いバックパックのほうが気楽だったんですね。やっと目が覚めた感じ。
その後、押し入れで20年間程眠っていまして、つい一年ほど前に発掘しました。
保存状態
おおむね良好なのですが、残念ながら背面最下部の角に1ミリぐらいの穴が開いています。 実使用上は問題ありません。でも補修しておかないと穴が広がりそうですね。
バッグの生地の表面には、少し汚れや擦り傷がありますが、デザイン的に多少汚れていても許せてしまう雰囲気がありますね（多分）。
ストラップはすこし汚れが目立ちます。バックルのさび的なものか、何かのオイルがかかっているのか。洗っても大丈夫なのかなと少し心配なので、結局何もしていません。
今のところ、たまに使ってみたりはしますが、メインで使ってる感じではありません。 というか、ほとんど移動が自転車なので出番がない。
先日、このバッグのおかげで生活が困窮したことを思い出し、ネットで調べて初めて商品知識を心得ました。四半世紀も名前すら知らなかったとは！
そして現在も、同じデザイン（おそらく）で作り続けられていると知り驚きました。 値段もそんなに変わってないっぽい。でもカーキ色は入手困難？
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